伊藤三時のいる書斎

生きるとは愛でることである。誰かの言葉です。

2020-05-01から1ヶ月間の記事一覧

もしもこの錠剤が人魚になる薬であったなら

夕方、雨。豪雨とまではいかないけれど大雨だった。傘がないので濡れて帰ったせいか、重力が身体を押しつぶそうとして、腰の内出血は痛みだす。痛みに効く薬は手元になかった。今の私には身体の痛みを無くす薬は処方されないからだ。こんな調子が続くとある…

七年の傷

私の左手親指の爪の根元には、半田ごてで負った火傷の痕がある。肌が硬化し、気になって癖でいつも引っ掻いてしまう。するとさらに肌が傷付いてしまい、七年、なかなか治らなかった。 その傷が治っていることに、この文章を書いている今、気がついた。 昔に…